墜落・転落防止策足場の安全点検厳格化、点検者の要件の規定も(政府)

 建設現場の労働災害では墜落・転落によるものが最も多い(最新の労働災害統計)ことから、政府は現在、墜落・転落防止への取り組みを進めている。官民の関係者で構成する厚生労働省の「建設業における墜落・転落防止対策の充実強化に関する実務者会合」(蟹澤宏剛座長)は10月17日の会議で、足場の安全点検を現行より厳格にする方向で検討した。足場組み立て後の点検実施者については、「一定程度の専門知識を法令に規定する方針。また、現状では規定が無い現場作業前の「点検結果の記録・保存」を実施するほか、労働安全衛生規則(安衛則)で規定されている「組み立て後の点検結果の記録・保存」について、併せて〝表示〟する方針も示した。
情報提供:株式会社 日本住宅新聞(2018年11月)