長期優良住宅 認定実績は戸建で2割強 どうしたら増えるか?

 長期優良住宅の認定件数が伸びていない。平成29(2017)年度の認定実績は10万6611戸で住宅着工全体の11.3%。一戸建てに絞ると10万5080戸で同24.6%だが、この割合は、年度当初からの認定数がカウントできる平成22(2010)年度以降、ほぼ横ばいで推移している。長期優良住宅の認定制度がスタートして10年。当初は『長期優良住宅がこれからの日本の住宅のスタンダードになる』という雰囲気が住宅業界に広がり、標準仕様にする工務店の動きも見られたものの、関心が高まっているとは言えない状況だ。住生活基本計画では2025年に認定の割合を住宅着工全体の20%にするとの成果指標を掲げている。長期優良住宅普及拡大に向けて、政策の見直しが急がれる。
情報提供:株式会社 日本住宅新聞(2019年5月)